SSブログ

海水温の上昇で日本海の生態系が変化してるそうで [自然現象・自然災害]

【関西の議論】ヒョウ柄の「猛毒タコ」まで出現…日本海で南方系の魚介類が見つかる不思議、温暖化で生態系に狂い?    (2014/12/18      産経新聞)

 京都府北部の日本海でここ数年、南方系の魚介類が相次いで見つかっている。本来なら東南アジア周辺の熱帯・亜熱帯域の海を生息域にしているが、暖流の対馬海流に乗って日本海を北上してきたとみられている。なかには、フグと同じ猛毒を持つヒョウモンダコも見つかっている。こうした“珍客”をめぐっては、地元の漁師たちが「こんな変顔の魚にはセリで値がつかん」と迷惑がる一方で、地元水族館は「貴重な観光資源になる」と歓迎している。(西家尚彦) 

「ブラックタイガー」も対馬海流で北上?

 京都府海洋センター(宮津市)によると、沖縄諸島などに分布し、ずんぐりした体形と黒い斑点が特徴の「クロホシマンジュウダイ」や太平洋やインド洋の岩礁域に棲む「キハッソク」を確認。見た目が大工道具の楔(くさび)をイメージさせる熱帯系のマンボウの仲間「クサビフグ」、南日本の近海で水揚げされるアマダイに似た「イラ」も見かけるようになったという。

 昨年12月には、「ブラックタイガー」の名称で知られる「ウシエビ」が京都府の海で初めて見つかっている。太平洋やインド洋の熱帯・亜熱帯域に広く生息しており、東南アジア各国で広く養殖されているエビだ。同センターによると、ここ数年で地元漁師などから水揚げの報告が相次いでいる。こうした南方系の魚介類は、太平洋から対馬海峡を渡って日本海に流れ込む暖流、対馬海流に乗ってきているとみられ、特に遊泳力の弱い稚魚がまとまって見つかったケースもあったという。

「猛毒タコ」までが流れてきた

 京都近海では平成21年以降、猛毒のヒョウモンダコがほぼ毎年のように確認されている。

 ヒョウモンダコは、熱帯や亜熱帯の海に生息する体長約10センチの小型のタコ。危険が迫ったり、興奮したりすると、明るい黄色に体色が変化し、鮮やかな青色の輪や棒状の模様が現れる。この模様がヒョウ柄に似ていることから、和名が付けられている。

                       BBgVYyi.jpg [コピーライト] 産経新聞 提供 ヒョウ柄の青い紋様が特徴のヒョウモンダコ。フグと同じ猛毒を持ち、触ると危険だ(京都府海洋センター提供)

 しかし、うかつに触ろうとすると非常に危険だ。ヒョウモンダコの唾液(だえき)には、フグ毒で知られる神経性の猛毒、テトロドトキシンが含まれている。かまれたりすると神経麻痺(まひ)を引き起こし呼吸困難に陥る恐れがあり、最悪の場合は死に至ることもある。テトロドトキシンには解毒剤もなく、府水産事務所(宮津市)は「絶対に触らないように」と地元の漁業関係者や海水浴客らに注意を呼びかけている。

同市の若狭湾で定置網漁を行っている「田井丸」船長、石田照喜さん(57)によると、南方系の魚介類が網にかかるようになったのはここ4、5年の話。最近では、まったく名前の分からない魚も増えてきたという。「南方系の魚は奇妙なひし形であったり、派手な光沢があったり、変顔だったりで、セリではまず値がつかない。漁師にとっては迷惑な存在」と話している。

「丹後の魚」として人気者に

その一方で、南方系の魚介類が迷い込んだことを歓迎する関係者もいる。

 同市の水族館「丹後魚っ知(うおっち)館」には、「丹後の魚」と題した水槽があり、全身に青いラインが浮かぶ「ソウシハギ」や青いネオン色の「ソラスズメダイ」といった南方系の魚が展示されている。いずれも地元漁師から引き取ったもので、現在では同館の人気者だ。

 同館飼育担当の桶本英道さんは「特に色鮮やかな南方系の魚は泳いでいると華があり、丹後で水揚げされたと知って驚く入館者も多い。貴重な観光資源になるかもしれません」と期待を寄せる。

気象庁によると、平成3年から25年までの約20年間で、日本海の年平均の海面水温は約1.3度も高くなった。地球温暖化で海水温が上昇することによって日本海での生態系が大きく変化したと指摘する専門家もいる。

 実際に、今年は日本海沿岸で水深600?千メートルの深海に生息するダイオウイカやリュウグウノツカイが水揚げされたことが相次いで報告されている。

 京都の海で水揚げされる南方系の魚介類について、京都府海洋センターの上野陽一郎・主任研究員は「同じ南方系でも、年によって報告される魚種はまちまち。同一の魚種が数年連続で定置網にかかるというケースはまれで、温暖化の影響で分布域を広げているかどうかは不明」と話している。

---------------------------------

日本近海の生態系の変化は日本海だけではないのでは? 

地元の情報番組で紹介されていたことがありますね!佐伯やら蒲江で活動しているスキューバダイビングされている方から報告で南方系というか沖縄地方で見られる魚介類が増えていると。 ちょっと前まで冬場は海水温低下のため死滅するであろう南方系魚が冬場でも生きているとか。 その海域で生活してる人は海水温の変化で漁獲量が変わって困るだろうと思うね! 戸惑うのは地元の水産試験場ですか…


nice!(0) 

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。