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活断層研究家も間違えるコンクリート杭 [自然現象・自然災害]

都「被害想定変わらず」 地元自治体、冷静に受け止め       (2013/03/28     産経新聞)

東大地震研究所などの調査団による活断層の誤認が28日に発覚した立川断層帯。東京都は昨年4月、首都直下地震に加え活断層で発生する地震として「立川断層帯地震(M7・4」の被害想定を公表していたが誤認による修正はなく、都の想定を基に防災計画を立てた地元自治体も冷静に受け止めた。

 「断層帯全体のずれ方向や規模が変われば、揺れも変わって被害想定に関係するが、部分的なずれ方向も変わらないので想定には影響しない」

 都の被害想定の策定に関わった都防災会議地震部会専門委員、翠川(みどりかわ)三郎東京工業大大学院教授はこう説明し、「今後の調査を通じ立川断層帯の新たな全体像が分かれば、その知見を想定に生かしたい」と話した。

 都の想定では、立川断層帯地震が冬の平日午後6時(風速8メートル)に発生した場合、死者は約2600人、負傷者は約3万1700人、ピーク時の避難者は約101万人。揺れや火災で約8万5700棟の被害が見込まれる。

 立川断層が直下を通るとされる立川、武蔵村山、国立、青梅、府中、瑞穂の5市1町などの地元自治体の担当者は「断層帯の存在が否定されたわけではないので、防災施策に特段の影響はない」と声をそろえた。

 5市1町には14日の時点で調査団から誤認が伝えられていたため、この日も現場に混乱はなかった。ただ、立川市などは現地調査を広報紙やホームページ(HP)で告知していたため「再掲載するなど市民に説明したい」としている。

 立川断層は詳細について不明な点が多い。今回の調査で2月に初めて示された「水平方向に動く横ずれの活断層がある」との見解も結局は誤りだったことで、立川市防災課の栗原寛課長は「調査が非常に難しい断層だ。誤認を責める気にはならない」と話した。

 国立市の防災担当者は「市民の生命に直結する問題なので、今回のミスが原因となり、研究者の間に(断層の有無など)断言を避ける風潮が広がらないかどうかが心配だ」と不安を訴える声も上がった。

きっかけは現場公開での見学者の指摘       (2013/03/28      産経新聞)

「上から(人工物を)挿したように見える」。東京大地震研などの調査団による活断層誤認が発覚したのは、2月の一般公開で現場を訪れた人が、近くにいたボランティアに伝えた一言がきっかけだったという。

 現場は最近まで大手自動車会社の工場があった空き地で、“活断層”は、コンクリート製のくいだった可能性もある。

 責任者の佐藤比呂志教授は「掘って埋めたものなら分かるが、土木工事の経験がないため、上から(物を)挿入した可能性は考えなかった」と釈明する。

 ただ、過去に工場だった現場は、人工的な掘削や整地などを受けており、もともとの地層が見えにくい。慎重な観察が必要だったのに、佐藤氏が現場を訪れたのは3回にすぎなかった。

 指摘を受けた佐藤氏は、試掘溝の底をさらに2~3メートル掘り下げて再調査。断層と判断していた地層のずれや石の動きなどの特徴がみられなくなることを確認した。既に報道で「活断層」と伝えられており「後の祭り」だった。

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活断層の研究家でもコンクリート製の杭だと考える事できなかったのか? 鋭い指摘をした見学者がいたというワケですね。 関東平野には断層が多すぎてどれが地震を起こすか想定できないようですから立川断層に誤認部分があっても用心にこしたことはないか…。 

今日午後7:16ごろ日向灘で地震があったのですが私の住んでいるところは震度2だがぜんぜん気付かなかったw 


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