SSブログ

岡山県倉敷市工業地帯、海底トンネル工事中の事故 [事件事故]

「水の中にいるのに…」消防隊員なすすべなく立ち尽くす    (2012/02/07    産経新聞)

岡山県倉敷市の海底トンネルで7日、5人が不明になった事故は、約1年半前に合併してできた日本の石油元売最大手の事業効率化に伴う工事で起きた惨事だった。突然噴き出した海水は直径11メートル、深さ約30メートルの巨大な立て坑から瞬く間にあふれ出し、駆けつけた消防隊員はなすすべもなく立ち尽くすしかなかった。

 「危ない。逃げろ!」

 午後0時半ごろ、海底トンネルに現場責任者の叫び声が響き渡った。この声を聞いた作業員、角井(かくい)健次さん(61)は必死に逃げようとしたが、あっという間に海水に襲われた。

 しかし、いた場所が偶然、立て坑の底だったことから、らせん状の非常階段を駆け登って脱出、命拾いしたという。現場責任者の行方は分かっていない。

 立て坑の水かさがどんどんと増していく中、119番から5分後の同0時40分に倉敷市消防局の救助工作車など10台と計約30人の消防隊員が到着。しかし、隊員らは立て坑の中を見て呆然(ほうぜん)とするしかなかった。

 真っ黒い水とがれきがわき上がるように押し寄せ、まもなく海水は道路にあふれ出した。角井さん以外の作業員の姿は見あたらず、立て坑の中がどうなっているのかも分からない状態。現場に駆けつけた消防司令長(55)は「水の中に要救助者がいるのにどうしようもなかった」と肩を落とし、「姿さえ見えていれば、素潜りでも飛び込んだのに…」と唇をかんだ。

 消防からの連絡を受けた岡山県警機動隊の水難救助隊は午後2時半ごろから捜索を開始。しかし、海水は濁り、水面に油膜が浮かんできたことから、約30分で捜索は打ち切られた。

 JX日鉱日石エネルギーは新日本石油とジャパンエナジーが22年7月に合併して誕生。事故が起きた水島製油所は水島港を挟んで、西側に旧「新日本石油」の工場だったA工場、東側に旧「ジャパンエナジー」だったB工場があり、両工場を海底でつなぐ工事は鹿島建設が請け負い、同8月から進められていた。

 海底トンネルは両工場が原料などを融通しあえるよう、完成後にパイプを設置。精製前のガソリンや灯油などを流すほか、B工場側にある化学メーカーの工場に、化学繊維原料などを提供しやすくする目的もあったという。

 同社の幹部は事故直後、「鹿島建設はトンネル工事で日本一の技術がある会社。そこにお願いしていたのに…」と困惑した様子で話した。

掘削地点の海底にくぼみ=不明の5人捜索へ-海底トンネル事故・岡山     (2012/02/08   時事ドットコム)

 岡山県倉敷市のJX日鉱日石エネルギー水島製油所の海底トンネル事故で、掘削現場付近の海底に大きなくぼみがあることが8日、水島海上保安部の調査で分かった。同保安部は、くぼみのある場所からトンネル内に海水が流入した可能性もあるとみて、同日朝から潜水士による詳しい海底調査を行う。
 一方、県警も同日午前、行方不明となっている5人の捜索を再開。関係者からの事情聴取や現場周辺の実況見分なども行う。
 同保安部は7日深夜、測量船の音響測深機を使って現場付近の海底を調査。データを解析した結果、事故で水没した立て坑から西に約155メートル離れた水深約12メートルの海底に、直径約20メートル、深さ最大3.5メートルのくぼみを確認した。事故当時、トンネルは約140メートル地点まで掘り進んでいた。

--------------------------------

昨日夕方のニュースを見ていましたら、岡山県倉敷市工業地帯の海底トンネル工事中の事故について報道されていました。 地下トンネルの縦坑に溜まった海水の量を見て驚きましたわ、掘削中に落盤(?)大量の海水が流れこんだんだなと感じてしまいました。

潜水具で身を固めた救助隊員が頭だけ出して浮上しているのを見て、濁った海水を見る限り作業員の捜索難航しそう(><) あふれ出た海水をどうするんだろうと考えてしまいましたね、排水ポンプ使えるのだろうか? 

早く、作業員の方々が救出されることを祈るばかりです。

--------------------------------

 私事ではありますが40数年生きてきまして、クルマで走っていて一番コワイと感じたのが山口県と福岡県を結ぶ海底トンネル-関門トンネルでしたね!走行中ドキドキでしたw事故があったり地震があったりしたら二度と地上には上がれないのではとハンドルを握りながらビビったもんです。 普通にトンネル内を走行していてもコワイわ。


nice!(0) 

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。