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防災訓練はあくまでも「訓練」ですから自分の身をどう守るか日頃から考えるべきだと

防災訓練終了、避難計画疑問の声 伊方原発       (2015/11/10     大分合同新聞)

 四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の重大事故を想定した国の原子力総合防災訓練は9日、民間のフェリーなどで豊後水道を渡って大分市に避難した伊方町民69人を受け入れる初の訓練があり、2日間の日程を終えた。訓練は政府が10月に了承した避難計画の検証が狙いだったが、参加した町民からは「地震や津波の複合災害で陸路も海路も使えずに孤立するのでは」「大分が被災していた場合は受け入れてくれるのか」と計画の実効性を疑問視する声が相次いだ。

 訓練には「日本一細長い」といわれる佐田岬半島の先端部分に当たる伊方町三崎地区の住民や町職員らが参加。同日午前、町内の三崎港から海上自衛隊の艦船や国道九四フェリーで出発した。
 「机上では大丈夫かもしれないが、港に被害が出ると、船は接岸さえ難しいかもしれない。陸路も海路もだめならば自宅にいるしかない」。農業小田鉄夫さん(62)は不安を口にした。
 海自艦は大在公共埠頭(ふとう)、フェリーは佐賀関港に到着。バス計3台に分乗し1次避難先の大分市のホルトホール大分を訪れた。
 到着した住民の多くが「本番の避難ならこんなにスムーズにいくわけがない」と感想。主婦木下節子さん(63)は「三崎は前が海で、背後は山。道路は細く曲がりくねっている。移動ルートが無傷とは考えにくい上、地区の半分近くは1人暮らしの高齢者で移動も大変。訓練はかなり恵まれた条件を想定しており、今回をもって『合格』とするのはいかがなものか」。
 無職桜井正司さん(68)は「大分も被害を受けていたら、私たちを受け入れてくれるのか」と案じた。
 ホルトホール大分では大分県と大分市の保健師計4人が体調に問題がないか問診し、血圧を測定。その後、住民は昼食を食べ、再び伊方町へ戻った。
 避難住民の体調を確認した県の保健師は「被災者の心に寄り添うことが重要と感じた。本番であれば被災者の表情はもっと切実だったと思う。人数も多くなると思われ、一人一人に気遣いながら対応できるか」と課題を挙げた。
 中村時広愛媛県知事は海自艦で住民に同行し、避難手順を確認。報道陣から避難計画の実効性について問われ、「課題はこれから一つ一つを検証していく。第三者にも検証してもらい、参加者や公共機関のアンケート、意見も頂く。そこまで待ってみないと判断はできない」と述べた。
 大分県は最大5千人の伊方町民を受け入れる想定。広瀬勝貞知事は「態勢に万全を期すのが大事。(港からの)バス輸送などもよく検証したい」と語った。  訓練初日の8日には、放射性物質を含む雲状のプルームの飛来に備え、大分市佐賀関の大黒、小黒地区で、住民が自宅など建物内にとどまる「屋内退避」の訓練を初めて実施した。大分県は今後、一連の訓練を検証して対策に生かす考え。

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防災訓練は、自然災害が起こったとき!避難するときの手順を体に覚えさせるためのモノだと。 日頃から自分がどのように動くべきか考えておくべきだと思うね!イザとなったときは人はアテにできないと考えていた方が良いのでは?     自然災害は想定外のことが起こるというのですから。四国電力は原発を稼働させるなら想定外の事も考えて二重三重の安全策を行って欲しいわ。 自然災害が起こったとき、防災訓練やったけど原発の安全性は保たれた!と地域住民が安心することをお願いしたいですね。


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