ニューヨーカー、イチローと松井秀喜を功績度を比較する [スポーツ]
NYで「比較論」真っ盛り イチローと松井 (2012/07/26 産経新聞)
【ニューヨーク=黒沢潤】米大リーグのレイズは25日、松井秀喜外野手(38)を戦力外通告した。松井がかつて4番を務めたヤンキースにはイチロー外野手(38)が電撃移籍。宿縁のライバルは明暗を分けた格好だが、地元のニューヨークでは今、イチローと松井の比較論議が盛んだ。25日付の米紙ニューヨーク・タイムズも、「米国で成功した最高の日本人選手たち」と称賛した。
ヤンキースタジアムにほど近いニューヨーク市ブロンクス地区のスポーツ・バー。「イチローは“ニンジャ”そのものだ。単打で出塁した後、いつの間にか二盗を決め『二塁打』にしてしまっている。恐ろしい才能だ」。熱烈なヤンキース・ファンのキャシュ・バカーさん(23)はイチローをこう語る。
これに対し、「マツイは『ゴジラ』の名の通り、いかつい容姿を持つものの、心優しき人物だ。ニューヨークに1万軒もある日本食関連の店が人気を博し、日本食が人々から愛されるようになったのもマツイの影響。彼こそ『日本文化大使』と呼ぶにふさわしい」と話すガブリエル・ブリオネスさん(24)は“松井派”だ。
ニューヨーク・タイムズ紙もユニークな「イチロー・松井論」を展開する。
ヤンキースが制覇した3年前のワールドシリーズで、松井がMVPを獲得する大活躍を見せながら退団を余儀なくされたことについて、「(彼は)苦虫をかみつぶすこともなく、報道陣の質問に一つ一つ答えた。真のジェントルマンだ」と高く評価。「日本のおばあさんたちが思わず抱きしめたくなるような人物だ」とまで描写した。
これに対しイチローについては、「気性も才能も逆だ」とした上で、「クールで自信家、二言三言しか話さないような静かな『傭兵(ようへい)』」と形容。俳優でいえば、「映画『ダーティハリー』のクリント・イーストウッドのようだ」とした。
また、松井は温厚な性格から「何も隠すものがないように見える」とする一方、イチローについては「ミステリーだ」と指摘。
プレーのスタイルをめぐっても、松井が一発の怖さを持つのに対し、「イチローがヒット数を積み上げることにこだわることについては(悪い)噂も流れた」とし、“力と力の勝負”に重きを置く米野球界で、異質な存在であることを浮き彫りにしている。
ただ、「イチローの『孤高』を『傲慢』とみなす人もいるが、日本では黙々と仕事をする『男の中の男』という評価もある」と指摘。東日本大震災後、100万ドル(約8千万円)以上の義援金を送った逸話も紹介するなどバランスをとった比較論を展開している。
一方で球団やファンの見る目は厳しいとし、「数カ月で昔のスイングを取り戻し、プレーオフ進出に一役買えば、最高のトレードだと称賛されるが、過去の栄光を取り戻せなければ球団はイチローを放出し、新たな『傭兵』を雇うだけだ」と厳しい現実も指摘した。
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ニューヨーカーは「助っ人」野球選手の功績度を比較するのが流行りなのか? 松井秀喜氏はレイズから戦力外通知をうけたというニュースを読んだのですがまだまだ頑張って欲しいもんです。
ニューヨーカーにとってイチローの評価はまずますのようですね!マリナーズで11年間米国野球というものを体験してきているから円熟味がでてくるのでは?所変われば品変わるじゃあないでしょうか。
イチロー=傭兵ですか…日本では使われることの無いような表現だこと。