新潟のトンネル事故続報~換気設備業者は「ガスの危険性」知らされていなかった [事件事故]
換気設備に爆発防止策なし 業者「ガス危険性聞かされず」 国交省、事故調設置検討 (2012/05/26 産経新聞)
新潟県南魚沼市のトンネル爆発事故で、トンネル内の換気設備に火花を抑えてガス爆発を防ぐ措置がとられていなかったことが26日、設置業者への取材で分かった。工事を発注した国土交通省北陸地方整備局は、工事を請け負ったゼネコン「佐藤工業」(東京都中央区)に可燃性ガスが発生する危険性を伝えていたが、換気設備を設置した業者は「可燃性のガスが出るという情報は聞いていなかった」と説明している。
トンネル内部にたまった可燃性ガスに何らかの原因で引火し、爆発事故につながった可能性があり、国交省は地質専門家らを交えた事故調査委員会を設置する方向で検討に入った。県警は工事関係者から事情を聴き、安全管理に問題がなかったかを調べる方針。
同整備局などによると、現場の八箇峠トンネルは、平成17年の調査で当初の計画ルート上の地盤が緩く、ガスが噴き出す危険性が高いことが判明。計画を見直し、ルートを南側に約500メートルずらした。
新潟県は地中に天然ガスが多く含まれることで知られており、同整備局は佐藤工業に対し、口頭で「ルート変更前のボーリング調査でガスを検出した。計画後のルートでもガスに十分注意して工事してほしい」と伝えていた。
ところが、換気設備の設置工事などを下請けした「流機エンジニアリング」(東京都港区)は、火花が飛ばないようにしてガス爆発を防ぐ「防爆構造」の換気設備ではなく、通常の換気設備を設置していた。
同社によると、防爆対策が施された換気設備は、モーターや配線部分が特殊な金属や絶縁体で覆われ、空気を遮断できる構造になっているという。同社の担当者は「まさかガスが出るとは思っていなかった。ガスが出ると聞いていれば、防爆構造の換気設備を設置していた」と話した。
国交省の土木工事安全施工技術指針では、危険な濃度に達する可能性のある可燃性ガスが発生する場合は、防爆構造の電気設備機器を使用して作業することと定めていた。
佐藤工業は「やりとりの詳細は確認できず、事実関係を調べている」としている。
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昨年の台風の影響で工事が中断。トンネル工事再開時点でトンネル内の酸素濃度とか調べなかったのかと。
トンネル工事中は送風機でトンネル内に空気を送り込めば天然ガスの濃度も薄められるでしょうが半年以上中断していればトンネル内のガスも高濃度に達していたのではと、シロート考えです!何かの弾みで爆発したのかと。
新潟県は少量だが石油・天然ガスが出ると聞いたことがあります。中学で習う日本地理だったと思う記憶あり。新潟だったか千葉だったか水田に張った水から泡が出ている=天然ガスと知ったときはちょっと怖くなりましたね!田んぼでタバコ吸えないじゃあないかと。タバコポイ捨ても禁だろうと…。
国土交通省北陸地方整備局と新潟県側は天然ガスが出るのを知っていたが、トンネル工事請け負った業者は天然ガスは何処にでも出るという意識が薄かったんでしょうね…。
過去にも天然ガス爆発事故起こっていますから、少量の天然ガスだからといっても侮れないです。
大分県でも病院の温泉設備を造っているときに天然ガスが噴出火がついて鎮火させるのに一騒動あったの覚えています。