陸自の89式小銃はMade in Japan なんですね! [軍事]
【ニッポンの防衛産業】“のぞきの名人”がつくる高性能な小銃 (2012/05/08 時事ドットコム)
銃の乱射事件などが発生すると「銃撲滅!」のかけ声があがるが、刃物を振りかざしての凶悪事件が起きても「台所から包丁を追放せよ」という運動が起きることはない。
それほどに「銃=悪」といったイメージが強いため、「銃を作っている」とは、なかなか言い出しにくい。
愛知県に所在する豊和工業は国内唯一の自衛隊の小銃製造企業だが、会社案内には工作機械や清掃車両、防音サッシなどが製品情報の主役を飾っている。
89式小銃(陸自HPより)
現在、自衛隊で配備が進んでいる89式小銃は「世界一高い小銃」とされる、確かに、外国製品に比べて5~6倍はするといわれている。これは需要が自衛隊しかないなどのためであるが、それゆえ、「輸入のほうがいいのでは?」という声もあがる。
しかし、米国などから兵器を輸入すると不良品が多く、使える物を選別するのに多大な労力を要するケースが多いことはあまり知られていない。1年の保証期間があっても日本に到着し、さらに部隊に届けられて不備・不足が判明するころには、たいてい保証期間を過ぎてしまう。
結局、有償修理に出すのだが、数がまとまらないと受け付けてもらえず、かといって日本で修理をすると言っても許してもらえないこともある。これらを予想して大量に予備の部品をあらかじめ購入しておく必要も出てくるのだ。
こうした実情からすれば、表面上の価格は国産よりも安くても、輸入のほうが安上がりだとは決して言い切れない。それに、その国で全く製造できないとなれば、足元を見られ、価格が釣り上がる可能性も大で、他国に依存した場合、将来にわたる安定供給を約束するものは何もない。
国を守る兵士に不可欠の小銃をそんな状況にしていいはずはないが、日本人にとって銃は厳しい規制の対象でしかなく、一般の理解は得られ難い。
「凶器? そうかもしれません。しかし、国民を守るのもまた銃なんです」
小銃製造に携わること数十年になる関係者は嘆息する。
手作りゆえに、すべてに個性がある。使う人によってさらに違いが出てくる。そんな、まるで生きているかのような小銃は高度な技術を必要とする「冷間鍛造」によって作られている。仕上げは、ゆがみ補正のために1つひとつ銃身をのぞき、目と手で微妙に調節する。これには少なくとも10年のキャリアを要するという。
「あの人はこの道40年、のぞきの名人ですよ!」
どんな機械もコンピューターも絶対にまねできないプロのまなざし。しかし、その向こうにある世間の偏見と無理解というゆがみは、ますます補正困難になっている。
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陸上自衛隊が使っている89式小銃って日本製だとは知らなかったです(><) 戦闘機と同じで米国製小銃を売りつけられているのか!と思ってたぐらいです。
製造担当者が一つ一つ作っているなんて、現代の鉄砲鍛冶なんですね…実物触ってみたい~
(><)なんて思ったりする。 小銃を作る職人は匠ですね!Made in Japanに理解できる日本人はいる。
私、学生時代に火薬学の講義受けました。講師が爆薬模造品を見せてくれましたがカタチが魚肉ソーセージのようでなんだかイメージしたモノとかけはなれて驚いたもんです。