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福岡県太宰府市の国分松本遺跡で戸籍記した木簡見つかる [考古学に浸ってみる]

福岡、戸籍記した最古の木簡出土     (2012/06/13    大分合同新聞)

 福岡県太宰府市は12日、市内の国分松本遺跡で、人名や身分など戸籍の内容を7世紀末(飛鳥時代)に記録した日本最古の木簡が見つかったと発表した。律令国家体制が整う大宝律令の施行(8世紀初め)に先駆けて、統治の基本となる戸籍制度が完成していたことを示す貴重な発見という。
 市によると、木簡には行政単位の「嶋評」や冠位を表す「進大弐」などの漢字が両面に墨で書かれていた。「評」は大宝律令以前の地方行政単位「国・評・里」の一つで郡に相当し、嶋評は現在の福岡県糸島市や福岡市西区に当たる。
 現存する最古の戸籍は、奈良・東大寺の正倉院に伝わった文書「筑前国嶋郡川辺里戸籍」(702年)などだった。
       PN2012061201002246_-_-_CI0002.jpg  発見された木簡

国内最古の戸籍史料、出土 福岡・太宰府の国分松本遺跡     (2012/06/13    朝日新聞)

 福岡県太宰府市の国分松本(こくぶまつもと)遺跡で、7世紀末(飛鳥時代)の戸籍情報を記した木簡が見つかった。国内最古の戸籍関連史料となる。同市教委文化財課が12日、発表した。日本初の本格的な行政法典とされる飛鳥浄御原令(きよみはらりょう=689年)で作成された戸籍「庚寅年籍(こういんねんじゃく)」(690年)を反映しており、律令政治黎明(れいめい)期の支配構造を知る一級史料だ。

 同遺跡は古代の外交を担い九州を統括した大宰府政庁の西北1.2キロにあり、これまで旧河川の跡などから飛鳥~奈良時代の木簡13点が出土。うち2点に7世紀末の戸籍や計帳(課税帳簿)関係の記述があった。

 縦約31センチ、横約8センチの木簡には福岡県糸島地方にあたる筑前国「嶋評」にいた地域集団のデータがあり、表と裏に戸主ら16人の名や身分、続き柄などが記されている。構成員が増減した変遷を記録しており、浄御原令施行の翌年に作られた庚寅年籍の内容を元にしているという。

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1400年ほど前の木簡に戸籍が記されているなんて。粘土質の地層が木簡を腐らせず保存できたようですね…画像を見てもシロートには何を書いているのかサッパリ解らない漢文ですが、専門家が解読して戸籍が記されていたと。

粘土質のパック機能スゴイわ…1400年前に墨で書かれた漢文がしっかり読めるとはね♪

大陸から入ってきた戸籍制度のはしりなんでしょうか?  九州の古代遺跡まだまだ何が出てくるか解りませんね。 アマチュア考古学研究家をワクワクさせる発見ではないでしょうか(´・∀・`)


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