SSブログ

太古に生成された酸素が残る彗星だと

彗星に大量の酸素を発見、「大きな驚き」 太陽系形成の通説覆す?      (2015/10/29    AFPBBニュース)

AFP=時事】欧州宇宙機関(ESA)の無人探査機「ロゼッタ(Rosetta)」を伴い8月に太陽に接近通過した彗星(すいせい)に、予想外の大量の酸素が存在することが分かったとの研究結果が28日、発表された。

 米ミシガン大学(University of Michigan)の科学者、アンドレ・ビーラー(Andre Bieler)氏は、今回の発見は「大きな驚き」であり、太陽系形成に関する通説を覆すものだと述べている。

 観測データは、67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P/Churyumov-Gerasimenko)を取り巻くガス中の酸素分子(O2)が、彗星が形成される「以前か、その最中」に存在していたことを示唆していると、ビーラー氏は記者団に語った。「この酸素は始原的、つまり太陽系より古いものと考えられる」という。

         BBmxPO7.jpg [コピーライト]?AFPBB News 提供

欧州宇宙機関(ESO)の無人探査機「ロゼッタ」が捉えた67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の画像(2014年9月19日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

 これは、約46億年前の太陽系形成にかかわる化学に関する人類の理解に影響を及ぼすかもしれない。これまでの説では、67Pなどの彗星上にO2は存在しないはずだとされていた。

 通説では、生まれたての太陽系は混沌とした状態にあり、天体同士の衝突によってまき散らされた物質が、形成されたばかりの太陽に近づいたり、離れたりしながら漂っていたとされていた。酸素を含む原始の氷の粒はこのような荒々しい環境には耐えられなかったとされ、太陽系形成の過程はこれまで考えられていたよりも「穏やか」だったと推測できると、研究チームは述べている。

 今回の発見に関する英科学誌ネイチャー(Nature)掲載の研究論文の共同執筆者、スイス・ベルン大学(University of Bern)のキャスリン・アルトウェッグ(Kathrin Altwegg)氏は、O2は他の元素と非常に容易に結合するため、「酸素が(原始の状態で)数十億年間も『生き残る』ことができるとは思ってもみなかった」と話す。

「酸素が太古の物質であることを示すこの証拠により、太陽系形成に関する理論モデルの一部の信頼性が揺るがされる可能性が高い」とアルトウェッグ氏は指摘した。

--------------------------------

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に酸素が存在するなんてね(笑)そのような事まで解るんですか…酸素を消費しない生物が居ないから気の遠くなる年月が経っていても残るとはねぇ、不思議な話です。宇宙には未知なる物がまだまだありそうですね!


nice!(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。