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英国では「チームジャパン」サポーターが増殖しているそうで [スポーツ]

ラグビー、現地は「日本サポーター」が急増中 配当差10万倍をひっくり返す大勝利の余波?????????? (2015/09/27   東洋経済オンライン)

              AAePLFT.jpg [コピーライト] 東洋経済オンライン キングスホルム・スタジアム前で気勢を上げる日本とスコットランドのサポーター            

「ラグビーW杯史上、最高の試合だった。よくやった!エディー」

 9月19日、日本代表が世界ランキング第3位(当時)の南アフリカを破ったあの試合は「ラグビー史上最大の番狂わせ」と言っていいだろう。上のコメントは、2003年大会で優勝したイングランドを率いた監督、クライブ・ウッドワード卿が日本のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)を称賛したものだ。ちなみに同大会決勝ではジョーンズHC率いる豪州を延長の末、イングランドが北半球の代表として初の優勝に輝いている。

 そんな「プロ中のプロ」が称賛するエディーJAPANの南ア戦での勝利。戦前は日本からシルバーウィークに合わせて訪英したサポーターを含む、ラグビー界に関わるほぼ全員が「南アの勝利」を確信していたことだろう。

 それは数字の上でも明らかだ。英国の公認とばく・ブックメーカーは、南アフリカ勝利に対し1.001倍、日本勝利に最大113倍のオッズを付けた。仮に1000ポンド(約20万円)を南アに賭けても、たった1ポンドしか配当が出なかったのに対し、日本に同額をつぎ込めば、ロンドン郊外にマンション一室が買える11万ポンドまで膨らんだ計算だ。つまり、どちらに賭けたかによって配当の差は10万倍以上も違った。

 翌日の各紙は、スポーツ紙だけでなく一般紙も日本の勝利を1面で大きく報じたが、トップに並んだ各紙の見出し以上に世界中のラグビーファンへのインパクトは大きかった。文句なしに、ラグビーの歴史に残る試合、と皆が認めたからだ。なぜなら過去のW杯の歴史上、本戦で南アに勝ったのはニュージーランド、オーストラリア、イングランドの3チームしかなく、しかもグループリーグでは過去1回しか負けていない(2003年大会、対イングランド戦)。

 スコットランド戦は、大金星を挙げた南ア戦からわずか中3日の23日午後に組まれた。結果は45対10と予想外の大差に終わり、「この勢いで連勝だ!」と期待した日本サポーターを大いにがっかりさせたに違いない。

 筆者は先に、『ラグビーW杯開幕!日本人が知らない熱狂』で「訪英する日本サポーターも4けたに達するだろう。たまたまシルバーウィークの連休中に初戦、2戦目のスコットランド戦(23日)が行われることも後押しとなっている」と記した。

 次期2019年大会開催国の日本からできるだけ多くのサポーターを渡英させるためもあり、連休の初日と最終日に2試合を組んだ結果、選手に大きな負担をかけたという側面は否めないだろう。もっとも、多くの日本サポーターは、ベスト8に入るためには「初めの2試合でとにかく1勝」と考えていたし、むしろ勝った相手がスコットランドではなく南アだったのは望外の喜びだったのである。

 試合会場となったイングランド中部・グロスター。スコットランドのサポーターが大挙して押し寄せ、日本にとって「完全アウェー」となる危惧もあった。

 「あの南アに勝った日本」へのリスペクトは予想以上に大きかった。なんと、スコットランドサポーターが日本を応援する、という不思議な現象が起きたのだ。

 伝統的な衣装に身を包んだ大男たちがハチマキを付け、サムライをイメージして刀らしきものを振り回し、次から次へと日本人サポーターに愛想を振りまいていた。多くのスコットランド人が日本人との写真撮影に積極的に応じ、それを撮影するメディアが入り乱れと、試合前のキングスホルム・スタジアム周辺は熱狂的なパーティー会場と化した。筆者は過去のW杯会場にも足を運んでいるが、日本のサポーターがこれほどまでにもてはやされた例はない。

 スタンドでの両軍サポーターの割合について、在英日本人で構成されるラグビーチーム、ロンドンジャパニーズの関係者は「日本サポーターは3割くらい」と見積もっている。当日入場者数は1万4354人だったから、5000人前後がエディーJAPANを応援したことになる。

 国外のラグビー界では各代表チームを応援する歌がある。開催国・イングランドの「スウィング・ロウ・スウィート・チャリオット」が有名だし、フランスは革命の歌でもある国歌がそのまま使われる。先のスコットランド戦でも同国サポーターが“国歌”「フラワー・オブ・スコットランド」を何度も合唱していた。

 その点において、日本ラグビーには応援に使える歌がないのは残念だ。その代わり、日本サポーターに加え、英国にもいるサッカー日本代表の青ジャージを着たファンなどが積極的に「ニッポン、チャチャチャ」の拍手と掛け声を繰り返し、地元の観戦客とともに声を枯らした。ピッチと観客席との距離が極端に近いキングスホルム、日本の選手たちにもしっかり声援が届いていたことだろう。

 日本代表の応援歌をめぐっては、2007年大会でJAPANを率いたジョン・カーワン元監督の希望で作られた「楕円桜」という曲があるが、いまひとつ浸透していないのが現状だ。作詞・作曲者の渡瀬あつ子さんはスコットランド戦のあと、「欧州人サポーターの脅威的な合唱が、2019年には日本に襲って来ますから、それに立ち向かえる準備を!」と呼びかけている。

 スコットランド戦では敗れはしたものの、英国人の「ニッポンへの興味」はさらに膨らむ一方だ。試合の最中、「悲しくて泣く、うれしくても泣く」という日本人を見て、大きなカルチャーショックを感じた英国人は多かった。現地テレビも南ア戦ののち、スタンドで涙を流すシニア世代の日本人を繰り返し放映、サポーターの規律正しさや礼儀の良さは大きな関心を呼んでいる。「偉大なニッポン人」と少しでも言葉を交わそうと、「コンニチハ」「アリガトウ」と日本語の練習をしてスタンドを訪れた英国人ファンも多かった、と書き添えておこう。

 ロンドンジャパニーズのメンバーのひとり、反町雄輔さんは「日本人サポーターの応援のパワーは素晴らしいと賞賛された」とした上で「南ア戦の試合後と同じように、スコットランドサポーターと肩を抱き、声を掛け合う時間が続いた」と話している。

 日本代表の頑張りとそれを懸命に後押しする日本人サポーターの姿は多くの国で報じられているようだ。いままさに「ニッポンの素晴らしさ」がラグビーW杯というコンテンツを通じて世界に向けて宣伝されている。「2019年大会の到来まで待てないよ!」と、英国や豪州、ニュージーランドといったラグビー王国の人々が訪日することを願ってやまない。そのためにも、日本でのラグビーに対する理解がさらに広まることを期待したい。

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ラグビーの本場から見ると、日本代表はラグビー世界ランク13位のチームでアジア地域の代表だという見識しかなかったんだろうね(><)チームジャパンは予想外の展開で南アフリカを破ったから、チームジャパンを見る目が変わった!ということなんでしょう(笑)

初戦日本x南アフリカ~英国人の好きな賭け事(ブックメーカー)で大穴が出たもんだから熱の入れようが変わったのでは。

日本のファンからみればアウェーで応援してくれる人が増えるほど嬉しいし、チームジャパンの後押しもしてくれるのではないでしょうか。


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