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ダブル台風と秋雨前線のタッグは甚大な被害をもたらしましたね [自然現象・自然災害]

【栃木、茨城大雨】「10年に1度の備え」着工前 決壊の堤防付近「越水破堤」の可能性     (2015/09/11    産経新聞)

茨城県常総市の鬼怒川で10日に発生した堤防決壊は、鬼怒川としては栃木県内で起こった昭和24年以来となった。決壊した堤防付近は「10年に1度程度の大きい水害には対応できない」として国土交通省が改修を計画していた。全国の河川のうち、治水工事が整備目標に達している事例は「ほぼない」(国交省)といい、整備の優先順位に頭を悩ませている。

            AAea5vO.jpg [コピーライト]?産経新聞 提供

増水した鬼怒川が決壊し、水没した常総市三坂町=10日午後、茨城県常総市(本社チャーターヘリから、大山文兄氏 撮影)

 午後0時50分、崩れ始めた堤防の幅は20メートルほどだったが、流れ出した川の水に削られてどんどん広がり、午後5時までに約140メートルに拡大した。

 国交省関東地方整備局は今回の決壊地点から約750メートル南で決壊した場合の被害想定を作成していた。想定浸水域は最大37平方キロに及び、場所によって深さ5メートルまで水がたまる恐れがある。浸水域は人口約2万2千人、約6900戸が被害を受けるという。

 「重大な災害と認識している」。10日午後に記者会見した同局の高橋伸輔河川調査官はこう話した。同局は午後10時にはポンプ車5台による排水作業を開始。11日には決壊した堤防の復旧工事に着工するという。

 関東地方の大型河川での堤防決壊は、昭和61年に鬼怒川とほぼ並行して流れる小貝川が茨城県内の2カ所で決壊して以来。同局によると周辺の河川は少なくとも明治時代に整備され、改修を重ねてきた。

 国交省は平成24年7月、九州地方の福岡県柳川市の矢部川で発生した決壊を受け、全国の河川を緊急調査。その際、今回の発生場所は補強対象にならなかった。ただ、26年10月の調査で「10年に1回レベル」への備えが必要な区域とされ、高さをかさ上げして幅を広げる工事を7年以内に行う計画を決めた。しかし、用地買収の段階で工事は未着手だったという。

 決壊の原因はさまざまなことが考えられるが、関東北部では当時、相当な雨量が長時間、観測された。決壊時の水位は8.05メートルに及び、氾濫危険水位の5.3メートルを越え、水が流れるギリギリの「計画高水位」とされる7.33メートルをも越えた。決壊の前後、鬼怒川は計3カ所で水が堤防を越えた。

 あふれた川の水で堤防が削られる「越水破堤」が起こった可能性もある。名古屋大学大学院の戸田祐嗣教授(河川工学)は「堤防の構造や土砂の質などの要因があるので一概に言えないが、非常に大きな雨量によって、あふれた川の水で堤防が崩れることもある」と説明した。

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台風18号の外側の雲と秋雨前線それに台風17号の北上に伴う雲が刺激しあって集中豪雨の結果が茨城県常総市の大水害になったワケですね(><)平成24年7月九州北部豪雨各地の映像を思い出してしまいますね…TVニュースのから流れる映像を見ながら鬼怒川の堤防の低さに驚きましたわ。低い堤防ならば豪雨時の水量に耐えられないだろうなと。

昔から九州は水害が多いんでどこの県も河川の堤防は強硬で高めで幅広だと。ウチの近所の大野川の堤防は数年前に補強されたようです、東九州道の橋もできているんで上流で大雨が降った場合を想定したのか橋脚で水の流れが変わるんでしょうね。

今回の鬼怒川の堤防は近々改修工事を計画中だったとか…国交省も県側も構想練り直しなんじゃあないかと。


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