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新気象衛星「ひまわり8号」の性能に期待します

期待高まる「ひまわり8号」 初の次世代型を打ち上げ 台風・大雨の予測向上へ       (2014/09/29       産経新聞)

日々の天気予報に欠かせない気象衛星の後継機「ひまわり8号」が10月7日に打ち上げられる。最先端のカメラで台風や集中豪雨をきめ細かく監視する初の次世代型で、予報精度の向上や防災への貢献が期待されている。(草下健夫)

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■能力が飛躍的に向上

 ひまわり8号は、現行の7号が来夏に機能上の寿命を迎えることに伴い、種子島宇宙センター(鹿児島県)からH2Aロケット25号機で打ち上げられる。インドネシア付近の赤道上空の静止軌道(高度約3万5800キロ)から、日本を含む西太平洋一帯の雲を撮影する。

 可視光と赤外線などを捉える最新鋭の放射計(カメラ)を搭載し、観測能力は飛躍的に向上する。

 観測する波長は現在の5種類から、世界の静止気象衛星で最多の16種類に増え、雲の種類の判別や積雪との区別が容易になる。

 7号の画像は白黒だが、3種類の可視画像を合成することで静止気象衛星で初のカラー化を実現し、黄砂や火山灰の正確な監視も可能に。画像の細かさ(解像度)は可視光で現在の1キロ四方から0・5キロ四方に、赤外線で4キロ四方から2キロ四方に倍増する。海面水温の正確な算出で地球環境の監視にも貢献する。

■10分ごとに観測

 観測間隔は現在の30分から10分と大幅に短縮され、日本周辺に限定すれば2分30秒ごとに撮影できる。雲の動きを高頻度に把握することで風の分布を細かく計算でき、台風の進路予測などの精度が高まりそうだ。発達する積乱雲を刻々と捉えられるため、集中豪雨も高精度に観測できる。

 また、関東地方などの平野部で風同士がぶつかると発生しやすい局地的な大雨は、地上の観測だけでは予測に限界がある。気象研究所の斉藤和雄予報研究部長は「衛星の観測間隔を短縮することで、予測精度が高まる可能性がある」と話す。

 ひまわりは1977年に初号機が運用を開始。打ち上げ失敗で米国の衛星データを利用していた2003年からの約2年間を除き、35年にわたり日本の気象観測を支えてきた。データは約30カ国でも活用されており、観測が手薄な洋上で発生する台風の監視で国際的に欠かせない存在だ。

 6号と7号は航空管制機能を併載した運輸多目的衛星だが、8号は気象衛星として単独で運用する。16年に打ち上げる9号と設計を共通化し、2基を同時に調達して開発費を計約340億円に抑えた。

 気象庁の横田寛伸衛星運用事業管理官は「米欧に先駆けて運用する次世代型の気象衛星のため、世界的に注目を集めている」と話す。

 地球温暖化を背景に、集中豪雨や猛暑などの極端な気象現象が増加傾向にある中、ひまわりの役割はさらに高まりそうだ。

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近年の6月から9月までの夏季に発生する異常気象をいち早く感知するためには高性能の気象衛星が必要ですね。

夏季の集中豪雨はどこで発生するか解らないですから気象衛星で雲の動きが観測できたら危険な地方は早めの対策ができるし空振りをおそれることはないと思います。


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