スーパーコンピュータの世界順位は半年ごとに変わる? [ニッポンの技術]
「2位じゃだめなんです」スパコン「京」計算速度 世界1の座奪われる (2012/06/18 産経新聞)
スーパーコンピューターの計算速度の世界ランキングを判定するプロジェクト「TOP500」が18日、6月時点の最新ランクを発表した。前回まで2回連続で1位だった日本のスパコン「京」(神戸市)は2位に転落、1位は米エネルギー省などのスパコンだった。
昨年6、11月に発表されたランキングでは、京が連続して首位だった。
京は、世界で初めて毎秒1京回(京は兆の1万倍)を超える計算速度を達成したスパコン。864台の計算機で構成され、6月末に完成し、9月末から本格運用を始める予定。
昨年11月のランキングでは、京の計算速度は毎秒1京510兆回。2位の中国のスパコンより4倍以上速かった。「TOP500」は半年ごとに更新される。
スパコン「京」 2006年に政府の主導で開発が始まった次世代スーパーコンピューター。ことし6月末に完成、9月末から本格運用を予定する。約100個の中央演算処理装置(CPU)が入った冷蔵庫大の計算機864台で構成され、計算速度は毎秒1京回(京は兆の1万倍)を超える。開発費は約1110億円。09年の政府の事業仕分けで「2位じゃだめなんでしょうか」と問題視され話題となった。
世界スパコンランキングで米IBM「Sequoia」が首位、「京」は2位に後退 (2012/06/18 ITProニュース)
全世界で稼働中のスーパーコンピュータの演算性能を集計するTOP500プロジェクトが、最新のランキングを発表した。首位は米ローレンス・リバモア国立研究所の「Sequoia(セコイア)」。米IBMのBlueGene/Qシステムを採用したもので、LINPACK演算性能は16.32ペタフロップスである。これまで首位だった理化学研究所の「京」は2位に後退した。
Sequoiaは、米IBMのプロセッサ「Power BQC 16C」(1.6GHz駆動)を約157万コア(約10万チップ)搭載した、低消費電力を特徴とするスパコンである。最大消費電力は7890kWで、今回2位の「京」(約70万コア、10.51ペタフロップス)の12660kWよりも低い。
3位、4位には、同じくIBMが開発した初登場のスパコンがランクインした。3位はIBMのBlueGene/Qシステムを採用した米アルゴンヌ国立研究所の「Mira」。4位はXeonプロセッサをベースとする独ライプニッツ研究センターの「SuperMUC」である。5位は、前回2位だった天津国立スパコンセンターの「天河一号1A」である。
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スーパーコンピュータの開発に世界は鎬を削っている! スパコンの新しい傾向は省エネなんですね、時代にマッチしたようなモノを考えている。
スパコンの開発競争の記事を読むだけでもなんだかワクワクしてしまいますね。スパコンの開発競争で日本人の思いとしては「一番」じゃあないとダメなんです! やっぱり。
SF映画に出てくるような暴走するスパコンだけは作って欲しくないですね。