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「奇跡の一本松」と同品種の種子を永久保存 [心温まる話]

「奇跡の一本松」と同品種の種子を永久保存 英王立植物園    (2012/04/03   産経新聞iza)http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/europe/554487

【ロンドン=木村正人】東日本大震災の津波を生き残った岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」と同じ品種のアイアカマツや数々の飢饉(ききん)から農民を救ってきた穀物など被災地で採取された在来種の種子が3日、ロンドンの英王立植物園(キュー・ガーデンズ)の種子バンクに贈られ、植樹など復興祈念式典が行われた。

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 壊滅的な被害を受けた陸前高田市の景勝地、高田松原では巨大津波で7万本の松がなぎ倒されたが、1本だけ生き残り、希望の灯をともしてきた。しかし、塩分を含んだ地下水で根が腐り始めたため蘇生(そせい)を断念、挿し木などによる“種の保存”が進められている。

 種の収集で訪日したことがある同植物園のトニー・カーカム庭園・園芸部長と在英日本大使館員らが「被災地の困難を忘れないように」と、高田松原に隣接する龍泉寺から採取した「奇跡の一本松」と同じ品種のアイアカマツの種を種子バンクに永久保存することにした。岩手県の県木ナンブアカマツや農民が飢えをしのぐため先祖代々受け継いできたヒエ、アワ、キビなど5種も保存されることになり、1種につき50粒が寄贈された。

 種子バンクは「ミレニアム・シード・バンク」と呼ばれ、2000年に設立。これまで50カ国以上の協力で世界中の野生植物種の10%に当たる品種の種子を保存している。20年までに25%、将来は少なくとも半数の品種を集める計画だ。

 


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