英専門家が機密事項を盗むハッカー対策を強化しろと! [インターネット]
「中国ハッカーの侵入を二度と許すな」 英専門家が対策強化を強調 (2012/03/18 産経新聞)
【ロンドン=木村正人】中国のハッカーが英防衛企業のコンピューターに侵入し、開発に携わっていた最新鋭ステルス戦闘機F35の機密データを盗んだ事件で、内情を知る英バッキンガム大のアントニー・グリーズ教授が本紙のインタビューに答え、「英政府情報通信本部(GCHQ)が1年半もの間、侵入を防げなかったことに衝撃を覚える。二度と中国ハッカーの侵入を許してはならない」と提言。政府、情報機関、企業などが一体となった対策強化の必要性を訴えた。
同大安全保障・インテリジェンス研究所所長を務めるグリーズ氏は昨年11月、ロンドンの国際サイバー会議に出席、英防衛産業大手BAEシステムズの関係者からF35の機密が中国のハッカーに盗まれていた事実を打ち明けられた。
盗まれた可能性が高いのはF35に搭載する精密誘導ミサイルを含む防空用のシステムや情報を処理するF35の電気系統のデータなど。教授は「盗まれた機密をもとに、潜在的敵国がそれを上回る技術を開発し、西側の防衛力を脆(ぜい)弱(じゃく)にする恐れがある」と指摘。妨害電波を発し戦闘機を間違った方向に誘導することもできる、という。
欧米諸国で急増中の中国人留学生について、「英国では数千人の中国人を受け入れているが、情報機関の人間が紛れ込でいるのはほぼ確実だろう。サイバー攻撃は中国本土からだけではなく、留学先の大学からもできる」と注意喚起した。
教授は、2010年8月にサイバー攻撃対策を担当するGCHQ技術者がロンドンの自宅で不審死した事件の調査も担当したが、「この事件も21世紀の防諜が抱える課題を浮き彫りにしている」と語った。
サイバー攻撃に対処するには、最先端の情報を持つ米国との協力が不可欠で、英国では大学と政府、情報機関、フリーのコンピュータープログラマーの連携を進めている。衆議院や外務省、三菱重工業などへのサイバー攻撃が続いた日本については「サイバー攻撃による被害の全容をまず公表し、投資と教育を拡充する必要がある」と提言した。
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英国バッキンガム大学のアントニー・グリーズ教授の提言って…怪しい奴には気を許すな!ってことなんでしょうね。 中国本土からのハッカー行為よりも英国国内からのハッカー行為も注意が必要なんですね、日本にも言えそうな感ありますね…日本にはスパイ防止法がありませんからスパイ天国と言われていますから。
Dr. Antony Glees とググってみると教授の経歴がでてきますね。 バッキンガム大学の安全保障・インテリジェンス研究所の所長をされているようですからインターネットセキュリティにもうるさそうな感です。