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小松左京のパニック小説を考える [小説]

「日本沈没」の予言はあたるか   (2011/05/31   産経新聞)

政界の黒幕とされる老人が住む箱根の山荘に、京都から来た社会学者の福原ら3人の男が滞在している。昼間は散歩したり、ぶらぶらしているだけだが、夜は寝る間も惜しんで、日本の「未来」について話し合う。時折首相が突然訪ねて来て、話に加わることもある。

 ▼4月に政府が、東日本大震災の復旧・復興計画の青写真を描く「復興構想会議」を設置すると聞いたとき、冒頭の光景を思い浮かべた。小松左京さんが、38年前に発表したベストセラー小説『日本沈没』の一場面だ。

 ▼もっとも復興構想会議は、五百旗頭(いおきべ)真議長以下、メンバー15人の大所帯だ。政治学者、ジャーナリスト、被災県の知事らの顔ぶれをみると、議論は盛り上がっても、意見の集約は難しいのではないか。当初からささやかれていた懸念が当たったようだ。

 ▼現時点での目立った合意といえば、被災地での規制見直しや税制で優遇する「復興特区」の創設ぐらいだ。財源問題では相変わらず、「増税を検討」と「慎重に」の両論併記のままだった。6月末にまとめる予定の第1次提言にも、大きな期待は持てそうにない。

 ▼「日本人は、海底に沈む国土と運命を共にするしかない」。一度は極端な意見に落ち着きかけた福原らは、生き残った日本人の海外移住計画をまとめ上げ、精根尽き果てて倒れる。首相はそれをもとに、各国首脳と粘り強い交渉を重ねて、日本民族の存続を実現する。

 ▼平時には凡庸な人物と思われていた首相が、空前の危機に直面してリーダーシップを発揮する。想定外の規模の自然災害に襲われたとき、日本人はどのように対処するのか。『日本沈没』は優れた「予言の書」だが、現実との違いは大きい。

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私は小松左京氏の「日本沈没」原作本読んだことが無いんです…読んでみょうかと本屋で手に取ったことはあるんですが本の厚みで萎えましたw

「日本沈没」は38年前に発表された小説で、当時話題を呼んで映画化ドラマ化されましたね!中学生の頃でしたかドラマ版は毎回見ていましたw作り物とはいえ当時でも実際に大地震が起こったらどうしょうか?と思ったぐらいです、九州には阿蘇山と桜島がありますからね…火山噴火が怖かったw

1990年の長崎県島原の普賢岳噴火、2011年の鹿児島・宮崎県にまたがる新燃岳噴火を見聞きすれば日本国は火山が活きていると。今回の東日本大震災ですから…日本国は自然環境に恵まれている分自然の猛威にもさらされているようで。 

小説「日本沈没」にもどりますが、2006年公開されたリメイク映画「日本沈没」はラストには日本人学者・技術者によって日本列島の崩壊を食い止めるところで終わり、前作のラストとは違った見る者をホッとさせる作りが良かったw  自然の猛威に打ち勝つ気持ちだと。

東日本大震災で、「日本沈没」を思い浮かべた某国国民がいるようですが…明日は我が身と!思うとよいですね。

地震で島が無くなる話…大分県の別府湾には一夜で沈んだという瓜生島伝説があるんです、学術調査しているのかしていないのか?漂流物が流れ着いたという話が残っているようです。

 

 

 


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