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浜岡原発の運転停止要請 [原発事故]

「なぜ今」「海外に誤ったメッセージ」原発放棄、信頼は失墜    (2011/05/07   産経新聞)

6日夕、突然発表された中部電力浜岡原発の運転停止要請で、これまで環境問題やエネルギー安全保障の面から「化石燃料だけに依存できない」としてきた日本の原子力政策は真っ向から否定され、関係者に衝撃が走った。菅直人首相が自ら原発を捨て去ったことに、監督官庁の経済産業省幹部からも「海外に誤ったメッセージを送りかねない」との声が上がった。

 「今まで実施してきた政策と矛盾する。(首相は運転停止の)根拠と考え方を示すべきだ」

 日本原子力学会の沢田隆副会長はこう強調し、「浜岡原発は保安院に求められた対策へ手を打っている。このタイミングでの要請は不思議だ」と指摘する。

 エネルギー総合工学研究所・原子力工学センターの内藤正則部長も「すべての原発を止めるなら筋が通るが、なぜ浜岡原発だけなのか。対策を重ねることで、運転再開への理解が得られる」と批判する。

 東海地震が懸念される浜岡原発。今回、経産省原子力安全・保安院が「より一層の高い信頼性が求められる」と言及したように、「世界一危険な原発」などと指摘されてきた。

 だが、国などはそのたびに、「お墨付き」を与え続けた。浜岡原発をめぐる司法の場においても、平成19年10月の静岡地裁判決は「(国の)安全基準を満たせば、重要設備が同時故障することはおよそ考えられない」として原発反対派の住民側の請求を棄却した。

 中電は、東海地震の規模をマグニチュード(M)8クラスと想定し、耐震性や津波対策を考慮してきたが、技術評論家の桜井淳(きよし)氏は「停止判断は遅かったぐらいだ。想定を超える地震が実際に起き、条件は正当性を失った」とする。

 一方で、東京電力福島第1原発の事故を受けても、米国のオバマ大統領が推進政策の堅持を表明するなど、原子力推進という海外の流れは変わっていない。

 そのような中で発せられた「原発放棄」に、ある経産省幹部は「これまでの日本の原子力行政への信頼が失われ、誤ったメッセージを世界に送りかねない」と危惧を強めた。

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管首相の判断は正しいと出るか愚と出るか? 東日本大震災で福島原発の状況を考えると!先々怖くなったのでしょうかねぇ…原子力発電所の事故がひとたび起これば周辺地域は放射能物質で汚染されてしまうことを考えると、停止を考えるに至ったのでしょうか。東海地震や東南海地震がいつ起こってもおかしくないという地震学者、被害の広がりを考えると運転停止はやむを得ないか…。

福島原発の事故から、次に危ないのは浜岡原発って。予防線?

海外のメディアには浜岡原発の停止命令要請について、停止命令に至った経過を詳しく説明するべきですね。外務省しっかり説明してくださいね!

 


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