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救助隊が来てくれると信じていたんだろうな [事件事故]

9日ぶり救助 屋根から決死の救助要請 孫が救った祖母の命 宮城県石巻市    (2011/03/20  産経新聞)

 災害救助の常識をも覆す生還だった。東日本大震災から9日ぶりとなる宮城県石巻市で20日午後、倒壊した家から阿部寿美(すみ)さん(80)と孫の任(じん)さん(16)が救出された。「助けてー」。低体温症でギリギリの体力ながら、任さんは屋根の上から力の限り救助を呼んだ。この決死の行動が祖母の命も救った。(西尾美穂子)

 「助けてください」。午後4時すぎ、石巻市門脇町付近を4人1組で捜索していた石巻署員が子供のような声を聞いた。

 絞り出すようにして出される声の方向を見ると、木造2階建ての1階部分が倒壊した屋根の上に、少年がしがみついていた。上半身に数枚のバスタオルを巻き付けた任さんだった。

 屋根の上から救出された任さんは靴を履いておらず、寒さに震えていたが、「おばあちゃんがまだ家の中にいる。足が悪くて動けない」と署員に伝えた。

 任さんは震災後、倒壊した家の中に寿美さんとともに取り残されたが、台所にできた空間にあったテーブルの上に任さんが、倒れたクローゼットの上に寿美さんが布団にくるまった状態で座った。

 2人は同じ空間にあった冷蔵庫の中から水やパン、食べ物を取り出し、少しずつ食べながら飢えをしのいでいた。この日、初めて子供が通れるほどの隙間を見つけ、屋根裏を突き破り、がれきをかき分け、屋根にはい上がって家の外へ出たという。

 署員らが任さんが出た隙間とは別の入り口から中へ入り、がれきを取り除きながら進むと、クローゼットの上に足を伸ばして座っている寿美さんを発見。寿美さんは署員と目が会った瞬間、「よかった」と涙を流した。

 署員らはそれ以上前に進もうとしたが、2次災害の恐れがあったため、レスキュー隊に救助を要請。寿美さんは発見から約45分後に救出された。

 2人は震災後、行方不明者として石巻署に届けられていた。救助された後、署員にお菓子をもらったり、防寒着を着せてもらった任さんは「ありがとうございます」とすり傷を負った顔をほころばせ、お礼を言ったという。

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このニュースをTVで見ました。よく頑張った!と思いましたね、胸が熱くなりましたわ…。お祖母さんはお孫さんといっしょに居たから9日間頑張れたんですね。

自宅で震災に遭い、狭くても居住空間と食料があったという運なんでしょうか?


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